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 骨粗鬆症は加齢現象という一面もありますが、最も大切なのは、骨粗鬆症を骨密度が低下して骨の質がもろくなり、骨折しやすくなるという「病気」であることをきちんと認識することです。
 現在日本人の約1,100万人が骨粗鬆症に罹患していると言われていますが、適切な治療を受けている人はまだ少ないのが現状です。
 原因としては、特に閉経後の女性の場合は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌低下により、閉経後5年程で急速に骨質が変化して骨粗鬆症になりやすくなります。
 また、運動不足、日射不足、喫煙、過剰飲酒なども骨粗鬆症の危険因子となります。
 さらに遺伝的要素も強く、血縁関係の中に骨粗鬆症の人がいる場合には要注意です。
 
 症状としては、脊椎の圧迫骨折の際に疼痛が感じることがあり、椎体1つが圧迫骨折するごとに身長が約1cmずつ短縮します。さらに椎体骨折により椎体が変形すると背中が丸く曲がってしまいます。
 また転倒による大腿骨頸部骨折や手の骨折などが起きると、寝たきりになったり日常生活に支障をきたしたりします。事実、寝たきりの原因の約10%は骨折によるものです。
 一度骨折するとさらに骨折する可能性が倍増するため、骨折前の症状がない時から治療を開始することが重要になります。

 診断としては、まず骨密度の測定を行いますが、骨密度が若年成人女性平均(YAM)値の70%未満であれば骨粗鬆症と診断されます。
 さらにその原因を検索するために骨形成マーカーである骨型ALP(BAP)、骨吸収マーカーである尿中NTx、その他血清カルシウム、リンなどを測定し、骨代謝の状態を把握した上で適切な治療方法を選択します。治療開始後もそれらの値を経過観察して効果判定を行います。

 治療薬としては、ビスホスホネート製剤(ベネット、ボナロンなど)が第一選択薬であり、骨の融解を防止するのに最も効果的です。
 一方、エストロゲン受容体調節因子(エビスタ)も閉経後女性には乳癌予防も兼ねて使用する場合には有効です。
 また必要に応じてカルシウム製剤(アスパラ-CAなど)やビタミンD製剤(アルファロール、ワンアルファ、ロカルトロールなど)の内服にてカルシウム補充を行うこともあります。
  さらに腰痛などの症状がある場合にはエルシトニン注射やビタミンK製剤(グラケーなど)の内服も行います。
 治療薬につきましては、それぞれの薬の特徴と副作用を説明し、患者さんそれぞれの適応を詳しく検討した上で選択します。治療薬を継続する期間が長いほど骨折予防の効果は高いとされており、継続可能な方法であることが大切です。

 治療中の方や骨粗鬆症の予防としては、カルシウム摂取量が1日800mg以上となるように心掛け、適度な日光浴によりビタミンDを活性化させるとともに、適度な運動を行うことが必要です。

 板橋区の骨密度健診を当院にて行うことができます。(板橋区医師会会員)
 骨粗鬆症が気になる方は一度骨密度の測定を行うことをおすすめ致します。



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