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第115回糖尿病教室|<板橋区成増>内科・糖尿病・甲状腺の事なら「かとう内科クリニック」までお問い合わせください。

かとう内科クリニック
第115回糖尿病教室
日時 2017年4月15日(土)
テーマ 糖尿病の急性合併症〜高血糖昏睡・低血糖発作や薬の副作用について
糖尿病を治療しないまま放っておくと突然高血糖による意識障害が出現します。
一方、薬物療法やインスリン療法を行っている場合は低血糖発作を起こす危険があります。
高血糖による合併症
1. 高血糖高浸透圧症候群(非ケトン性高浸透圧性昏睡)
2型糖尿病の方が脱水により意識障害を起こす合併症です。
発症率は約1.5%と低いですが、致命率は約15%と高いので注意が必要です。
原因 高度の脱水や高血糖により、血液の濃度が高まり(高浸透圧状態)、ついに細胞自体が脱水状態となり障害を受けます。特に脳神経細胞の障害により様々な神経症状が出現します。
症状 けいれん発作、幻覚、精神症状、低血圧、頻脈など。
予防 脱水を防ぎましょう。特に胃腸炎の時などは十分に水分を摂りましょう。
2. 糖尿病ケトアシドーシス
1型糖尿病の方のインスリン不足や2型糖尿病の方の過剰な糖分摂取による合併症です。
発症率は約9%と高いのですが、適切な治療を受けることで致命率は5%以下になります。
原因 インスリン不足により肝臓から糖分が放出され、脂肪細胞からは遊離脂肪酸が出てきます。この遊離脂肪酸が分解されてケトン体という酸性物質が合成され、血液が酸性化して意識障害を生じます。
症状 悪心、嘔吐、腹痛、頻脈、口渇感、皮膚緊張の低下、低血圧、大きな呼吸など。
予防 インスリンを自己中止しないこと、糖分の多い飲料水の制限、感染症予防など。
低血糖発作
糖尿病の治療薬は血糖を下げる作用があるため、治療中の方は常に低血糖の可能性があります。
誘因 空腹時、摂食不足、激しい運動、下痢、飲酒後など
症状 空腹感、動悸、頭痛、冷や汗、けいれん、意識障害、昏睡など
予防 症状出現時にブドウ糖やジュースを摂取すること。次回受診時に治療方法の変更を相談する必要があります。