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第116回糖尿病教室|<板橋区成増>内科・糖尿病・甲状腺の事なら「かとう内科クリニック」までお問い合わせください。

かとう内科クリニック
第116回糖尿病教室
日時 2017年5月20日(土)
テーマ 糖尿病を合併する病気〜糖尿病の原因を見逃さないために
糖尿病は一般的に1型糖尿病と2型糖尿病に分かれると説明されます。しかし、実はそれ以外にも糖尿病の原因となる病気はたくさんあるのです。
糖尿病の原因として見逃してはいけない病気について説明致します。
一 膵外分泌疾患
1 膵癌:膵頭部癌の初期、膵大部癌の進行期においてインスリン分泌低下生じえます。
2 膵腫瘍術後:手術による切除や物理的刺激によりインスリン分泌が低下します。
二 肝疾患
1 肝硬変(慢性C型肝炎、アルコール性肝硬変、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変など)
肝硬変の5年後には15〜20%の人に高血糖が出現し、その後60〜80%の人に耐糖能異常が出現し、10〜15%の人が糖尿病を発症します。
2 脂肪肝炎(ナッシュ):脂肪肝の約10%は脂肪肝炎となり、肝硬変や肝癌になりえます。
三 薬物や化学物質
1 ステロイド:インスリン抵抗ホルモンであるステロイド内服により5〜25%の人が1年以内に糖尿病を発症します。
2 その他、オランザピン、クエチアピン、LH-RH誘導体、プログラフなど
四 内分泌疾患
1 クッシング症候群:副腎皮質ホルモンのコルチゾールの過剰分泌により約80%に耐糖能異常が出現します。逆に糖尿病の2〜5%はこの病気が原因です。
2 褐色細胞腫:副腎髄質ホルモンの過剰分泌により約70%に耐糖能異常が出現します。
3 甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンの過剰により耐糖能異常が出現しえます。
4 先端巨大症:下垂体腺腫から成長ホルモンが過剰に分泌され、約80%に耐糖能異常が出現します。
五 感染症
感染症により急性代謝障害が出現するため、シックデイルールを守る必要があります。
脱水を予防し、低血糖が起きないようにカロリー補給は継続し、インスリンも続けます。
六 妊娠糖尿病
全妊婦の1〜3%が妊娠中に耐糖能異常が出現します。網膜症や腎症の合併が進行しやすいため、HbA1c6.2%未満、空腹時血糖70〜100mg/dl、2時間後血糖120mg/dl以下と厳格なコントロールを要します。