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第118回糖尿病教室|<板橋区成増>内科・糖尿病・甲状腺の事なら「かとう内科クリニック」までお問い合わせください。

かとう内科クリニック
第118回糖尿病教室
日時 2017年7月15日(土)
テーマ 糖尿病関連疾患1〜骨粗鬆症:約1,300万人が患っている病気とは
腰痛は年のせいだけではなく、中には骨粗鬆症という病気になっている場合があります。
骨粗鬆症は糖尿病で発症しやすいので、その検査、予防、治療について説明します。
一 骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは骨密度が低下し、骨質がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
原発性骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症、男性における骨粗鬆症)や続発性骨粗鬆症(ステロイドの内服、関節リウマチ、原発性副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、糖尿病等によるもの)があります。
症状:腰痛のほか、身長の短縮、背中が丸くなったりします。寝たきりの原因の12%は転倒・骨折によるものです。死亡リスクも上昇します。
二 骨密度と骨質
1.骨密度 X線や超音波を用いて骨量を測定した値です。
2.骨質 以下の4点から骨折しやすい状態かどうかが決まります。
1 )微細構造
2 )石灰化
3 )微小骨折
4 )骨代謝回転:骨吸収と骨形成
3.骨リモデリング 骨は約2ヶ月間で代謝を繰り返し、約3年で全身の骨が入れかわります。
三 糖尿病と骨粗鬆症
以下の原因により糖尿病に骨粗鬆症が多いと考えられています。
1. 高血糖により骨芽細胞の機能が低下し、破骨細胞の機能が促進される。
2. 微小血管障害により骨芽細胞や骨細胞の機能が低下する。
3. 運動量の減少により骨量が減少する。
4. 肝臓や腎機能が低下して、ビタミンDが活性化されず、腸管障害によりカルシウムの吸収が阻害される。
四 骨粗鬆症のガイドライン2015年の説明
椎体や大腿骨近位部に脆弱性骨折のある方は骨粗鬆症と診断されます。その他の部位の骨折の場合は骨密度が80%未満で診断されます。また骨密度が70%以下でも診断されます。
また75歳未満でFRAX15%以上の方は治療が勧められます。
五 骨粗鬆症の検査
骨代謝マーカーとして、骨吸収はTRACP5b、骨形成はBAP(骨型ALP)がよく用いられます。
六 骨粗鬆症の予防(食事・運動)
運動としては毎日30分の散歩と日光を浴びること。食事としてカルシウム800mg、ビタミンD、ビタミンKなどを含んだ物をおすすめします。
七 骨粗鬆症に対する治療
1. ビスホスホネート
2. ラロキシフェン
3. カルシウム製剤
4. ビタミンD製剤
5. ビタミンK
6. カルシトニン
7. 副甲状腺ホルモン
8. 抗RANKLモノクローナル抗体