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第119回糖尿病教室|<板橋区成増>内科・糖尿病・甲状腺の事なら「かとう内科クリニック」までお問い合わせください。

かとう内科クリニック
第119回糖尿病教室
日時 2017年8月19日(土)
テーマ 甲状腺疾患
糖尿病に対する頚動脈エコー上甲状腺内にできものが見つかることがあります。
今回は甲状腺疾患について説明致します。
一 頚動脈エコーとは
糖尿病、高脂血症、高血圧症などの動脈硬化症をしらべるための検査です。血管の壁のうち内膜と中膜の厚みが1.0mmを超えると動脈硬化症です。甲状腺は頚動脈の内側にあるため、よく観察すると甲状腺内の病変にも気がつきます。
二 甲状腺とは
1 甲状腺の位置:のど仏と鎖骨の間にありますが、触れないこともあります。
2 甲状腺の機能:甲状腺ホルモン(fT3とfT4)の分泌を行っています。
3 甲状腺ホルモンの働き:体の代謝を活発にし、心臓を動かし、腸の動きを良くし、骨を再生し、肌を潤すなど元気の源となる働きがあります。
三 甲状腺ホルモンの疾患
1 橋本病:甲状腺ホルモンの合成を阻害する抗体ができる病気です。日本人の0.3%の方が治療を受けられています。
2 バセドウ病:甲状腺ホルモンの合成を刺激する抗体ができる病気です。日本人の0.2%の方が発症されます。抗甲状腺薬治療やアイソトープ治療、手術などで行います。
3 その他:無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎などがあります。
四 甲状腺のできもの
1 できもの:甲状腺は活発な臓器のため、4,5人に1人の割合でできものができます。
2 良性か悪性か:甲状腺エコーでの所見や腫瘍マーカーの値により予測し、必要に応じて穿刺細胞診による確定診断を行います。
3 穿刺細胞診:通常の採血に用いる細い針を腫瘍に刺して、吸引により細胞を採ります。顕微鏡で細胞の核の状態をみて良悪性の鑑別を行います。
4 甲状腺癌:手術が第一選択ですが、手術が困難な場合にはTSH抑制療法も検討します。
5 良性腫瘍:細胞診の正診率は約95%のため、良性であっても経過観察をおすすめします。
次回第120回からは、第1回の内容に戻りますので、初めて参加される方にはちょうど良い機会となります。どなたでもご参加できますので、お待ちしております。